伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

集まれ!人形愛好家!〔兵庫県姫路市〕

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今回は「首」「かしら」の説明です。「かしら」の後頭部を外しています。画面向こう側が人形の「顔」となります。何やら針金が「首」から伸びて、「かしら」上部にある竹ひごに引っかかっています。現在、このステンレス製の針金で、人形「かしら」を画面向こう側に押している状態となっています。つまり、私達が操る人形は放っておくと常に下を向くというか、うつむいている状態となっています。上演する時の「かしら」の表現は人形遣いの頭と「紐」で連動作させて人形遣いの頭の動かし方で表現を作ります。そういう意味では、操り手の感性で表現を作れるという構造となってます。

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人形「かしら」頭頂部に取り付けた竹ひごを拡大しています。人形遣いが「かしら」を手前に引っ張ると、ばねに反発して動かす事になり、人形の顔が正面を見る事となります。引っ張りを緩めると、この「バネ」の力で自動的に人形「かしら」が下を向き、人形の顔が下を向きます。

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「かしら」と「首」の接合部を拡大してみました。「首」の中に見える竹ひごは「かしら」と「首を」この竹ひごで接合してあります。この竹ひご1本で、「かしら」が前後に動いてくれます。ステンレス製の針金は直接「首」に穴を空け、この様に取り付けてあります。