伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

集まれ!人形愛好家!〔兵庫県姫路市〕

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上記の写真の人形の「かしら」の首の部分にはまだ、穴が空いていません。左手にあるアルミパイプがきちっと挿入できる穴をこれから空けていきます。人形「かしら」は、人形遣いと糸で結ばれ、人形遣いの頭の動きに伴って人形「かしら」も動いて参ります。どの位置に穴を空けるかは、人形遣いの意図どおりスムーズに動かせる必要がありますので、そういう位置に開けますが、その説明についてはまた後日と致します。

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「人形」はまるで「人間」の様ではありますが、まったく「似て非なるもの」だと言う事が良く分かります。「かしら」ひとつとっても、人間の顔の様に彫ってしまうと何ともインパクトのない変てこりんな顔となってしまいます。頭と首の関係、首と胴体との関係、いずれも人形用の設定が必要です。そういう細かい設定を施して行くと何とも魅力的な「人形」が生まれていく訳です。

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人間には男性、女性とあります。当然骨格も違いがあります。そうなると、私達が扱う背柱型(せちゅうがた)車人形は、人形遣いの体に背柱という装具を装着しますので、腰骨の辺りにしっかり装着するためには、男性用、女性用を製作しないといけません。もっと細かく言うと、一人一人の体形は違う訳ですから、体形に合わせて細かく微調整できるのが理想です。今後、そういう視点もご紹介できればと思っています。