伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

集まれ!人形愛好家!〔兵庫県姫路市〕

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写真は、人形の「首」から伸びた金属棒の先を拡大しています。中が空洞の金属棒の先にこの「木製ストッパー」が装着してあり、またこの中には「ばね」が仕込んであり、「ばね」の力でこの二つに割れている木製の部品をそれぞれ外に広げ、穴から抜けなくなるという寸法です。このストッパーのお蔭で、「人形かしら置き」にしっかりと固定される仕組みになっています。

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さて、ご注目!この様に指で「木製ストッパー」を押しやると、中の「ばね」が押さえられて、上部に見える穴の大きさよりも細くなり、これまでびくともしなかったのに、いとも簡単に穴から抜く事ができるようになります。

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一端抜け始めると、先に行くほど細く作られているので、いとも簡単に、固定されていた穴から抜く事ができます。

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こちらは、「首」の下部分を見て頂いています。良く見ると、板の上に「突起」があり、「首」の下には小さな「穴」が開いているのが分かります。この「突起」と「穴」が丁度収まる様に挿入すれば、どんな状態においても「かしら」がぶらぶらと動く事はありません。また、先端は先ほどの「木製ストッパー」で固定されていますので、この様にして「かしら」が確実に固定される仕組みとなっています。

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再度、「首」側に開けられた「穴」を見て頂いてます。

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こちらの写真は、「首」に装着してある金属棒を通す「穴」を上から覗いてみました。「穴」の上には、「首」下部分の穴にはまる「突起」も見えています。また、奥に見える「穴」は、先端の「木製ストッパー」がカチッとはまる「穴」です。