来たる「花こま創立３５周年」を記念して「新曲さんしょう太夫」で上演する人形４体すべてを刷新致します。「かしら作り」から「人形の体」「衣装」まで、多岐に渡る膨大な作業がこれから待ち構えています。今までの実行委員会形式にこだわらず、「やりたい」という情熱を持っている人と一緒になって共同した取り組みにできないかと現在企画中です。と言っても、「言うは易く行うは難し」の如く、プロジェクトを始めるまでには、色んな準備をして置かないといけません。そのために、ある程度のガイドラインを決めておく必要があります。現在、準備のための準備として深めていっているところです。
内容を深める議論の中で、現在製作中の「谷茶前」改良型試作人形の骨組みを皆さんに見て頂きました。「文楽人形」からの流れで、従来の「車人形」には、「腰」という部位がありませんでした。左手あたりにある発泡スチロールが今回改良された人形の「腰」となる部位です。
机上では上手くいくはずだと思っていても、実際に動かしてみて初めて検証される訳ですから、楽しみでもあり、心配でもあるのです。
