当たり前なのですが、園からの依頼によって、私達は公演に伺っています。「花こまを見たい」という事も大きな動機としてありますが、昔ながらの「祝福芸」を新年に直接園児に体験してもらう事によって、何より「一年の無事、健やかな園児の成長を願う」その思いが大きいんじゃないか、何かそう感じる公演でした。公演前から、そんなエネルギーがこちらにびんびんと伝わって来るものですから、自然にひとつひとつの演目に力が入ってしまいました。あれほど「獅子舞」で大泣きしていた子ども達が、獅子のあおりを脱いで終わりの挨拶をしていると、まるで恐怖の世界から、現実の世界に戻って来たかのような、そんな不思議な顔をしているのもまた印象的でした。
演目:谷茶前、南京玉すだれ、寿獅子