私達が駆け出しで、まだ演目が少なく、どうやって公演時間を過ごそうかと頭を痛めていた頃がありました。そんな時思い付いたのが「そーらん節」の解説です。「そーらん節」に一層興味を持って見てもらえるように、どういう踊りで、動き一つ一つが何を表しているのかを芸能的に面白おかしく伝えてみたんです。それがどうでしょう、今ではその解説に「そういう意味があったんだ!」と、あちこちで感心され、もう「花こま」の大事な演目の一つとなっています。ところが、子ども達には感心というよりは、大受けで、「あらっ、ど~こい、ど~こいしょ!」と唄いながら舞台に出て行くと、どういう訳かいつも子ども達の笑いと歓声に包まれてしまうのでした。
演目:水口囃子、そーらん節、八丈島太鼓、南京玉すだれ、寿獅子