例年、屋外で見て貰っていましたが、今日はあいにくの「雨」です。という訳で、屋内での公演となりました。屋外だろうと屋内だろうとやる事は同じなのですが、お客様にとっての様相はかなり変わります。「気が散る」という言葉がありますが、通常集中できない状態として使われています。お部屋という密閉空間になりますと、実はその「気」が散らないのです。逆に、私達の演奏と共に、皆さんの想いや、感情などが、お部屋中いっぱいに充満して、ひとりひとりのお腹は膨らみはしませんが、その代わりに胸いっぱいの公演となるのです。我々の先人は、「１年を無事に過ごしたい！」そんな切なる願い実現のため、皆様方の「気を上げる」そんな「芸能」として、真心を込めて日々上演し続けたのだと思います。
演目：水口囃子、南京玉すだれ、猿まわし、寿獅子
