伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

「伝統」が「遺産」に?〔兵庫県たつの市〕

園長先生は、伝統行事を子ども達に伝えたいと言われます。そういえば、自分の保育所時代に「餅つき」の行事なんてありませんでした。各家々で餅つきをしていた様にも思います。餅つき機の誕生と共に無くなってしまったのかも知れません。田んぼや畑が住宅やお店となり、一人1台の車を持つ時代となりました。しかし、この様な生活が世界中で行われれば、地球が何個あっても足りないそうです。便利な物を与えられれば、喜んで飛びついてしまいますが、必要十分、程々という感覚を失ってしまったんでしょうか?あまりにも早い時代の変化に、「伝統」が「遺産」になりつつあるのを感じるのでした。

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さながら挿絵の「寺子屋」を連想!〔兵庫県姫路市〕

車人形が動く不思議さに納得いかず、一斉に不思議な眼差しが舞台に投げかけられたり、一転玉すだれに挑戦した先生には表情豊かに熱心な声援を送り続け、楽しみにしていた獅子舞では大声で泣いてしまったり、目の前で搗き上げている餅つきの大人の姿に、自分も早く搗きたいとはやる気持ちが前面に出ていたり、かと思えばそんな中、切れて垂れている三味線の糸に一生懸命に息を吹きかけて「ぶらぶらするのを」面白がって遊んでいたりと、絵でも描けば結構面白い作品となりそうな今日の公演でした。さながら、教科書に載っていた「寺子屋」の挿絵を連想してしまいました!

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平和な21世紀を創る歓喜の歌〔兵庫県姫路市〕

「人々は苦しみ、死にかけ、生態系全体が崩壊しかけている。私達は絶滅にさしかかっているのに、あなた達が話すのはお金の事、永遠の経済成長というおとぎ話だけ」と語るグレタ・トゥンベリ。「今日の世界では、何百万という子どもや家族が人間以下の生活を強いられています。しかし、武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になっています。神に歯向かうテロ行為です。最新鋭の強力な武器を作りながら、なぜ平和について話せるのか」と語る教皇フランシスコ。アフガニスタンで襲撃された中村哲医師。そんな中、「平和な21世紀を創る歓喜の歌」と題して、東京労音第九合唱団員も迎え、姫路労音創立65周年記念の第九演奏会は行われました。

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新鮮に感じる工夫〔兵庫県明石市〕

自治会長さんが参加して下さって、餅つき行事が行われています。この自治会長さんが素敵なんです!毎年、園児の皆さんを楽しませたいと、色々工夫を凝らして来られます。今年は手作りの「アンパンマン」が登場しました。この餅つき行事に間に合うように、先生が着用できる衣装を製作されました。今年は「アンパンマン」でした!突然の「アンパンマン」の登場に、食べかけの餅の事などすっかり忘れ、園児の気持ちは、ただただ餅を搗く「アンパンマン」の方へ。私達もこの自治会長さんに見習い、何かしらちょっとした工夫で構わないから、新鮮に感じてもらえる努力がしたいと思いました。

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姫路文化賞受賞式〔兵庫県高砂市〕

姫路文化賞受賞式が行われました。受賞者の皆さんのプロフィールに目をやると、子どもの頃に興味を持った分野をずっと追い求め、追究して来られた経緯が紹介されていました。文連前会長は乾杯の挨拶をされました。「将来君は何になりたいか?」と尋ねられ、「私は、芸術家になりたい!」と答えると、「バカな事を言うな!軍人になりたいと言いなさい!中学には行けませんよ!」と。中学入学の際に「将来君は何になりたいか?」と問われ、「軍人になりたいです!」と言ってしまった悔しさが90歳を前にした今も忘れられないそうです。「こんな踏み絵を二度と踏まない平和な社会を目指し、文化人が手を取り合って前進して行きましょう!」と。誰もがこだわりを追求できる自由こそ保証されなければなりません。

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年内最後の園の行事〔兵庫県たつの市〕

薪をくべて、もち米を蒸しています。その薪が燃える香りは、遥か懐かしい子どもの頃を思い出すものです。園児の皆さんも、この薪の香りが記憶となって残るのでしょうか?そんな事を考えている中、公演は始まりました。最初はお誕生会です。園児に混じって先生も一緒にお祝いして貰いました。何と!目出度く70歳だそうです!獅子舞も回を重ねる毎に耐性が生まれるのでしょうか?「顔が見える!」と、何とも冷静な余裕の鑑賞でした!恒例のお父さん方の玉すだれに、お花が雨あられの如く飛び交いました。そしてやっと餅つきとなりました。お父さん方の餅つきの後に、園児の皆さんに搗き上げて貰いました。何とも嬉しそうな笑顔が印象的でした。「楽しい餅つきにしましょうね!」と挨拶された先生の言葉通りの、年内最後の行事を無事終える事が出来ました!

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アットホームな「親子酒」〔兵庫県たつの市〕

創業60周年を祝う会が行われました。一口に60周年なのですが、経営危機は幾度も体験されたそうです。その都度、従業員の皆さんの努力と、経営者の「何くそっ!」という踏ん張りで乗り越えて来られたそうです。100年を目指し、従業員の皆さんやそのご家族と一緒にお祝いしたいという会長の提案で行われました。来る日も来る日も各地を尋ね歩き、断られても断られても仕事の依頼を続け、やっと仕事を頂いたエピソードなどが紹介されていました。元従業員の方が、落語「親子酒」の登場人物に現会長、社長を取り入れて上演したのですが、会長が「顔が2つも3つもある酒浸りの社長なんかこの家から出て行け!」と言うと、社長は「こんなぐるぐる廻る家なんか出て行ってやる!」という落ちに、会場の笑いは最高潮となりました。さながら、「狂言」をほうふつとさせるシーンでした。そんな会長さんに以前見て頂いた事があったご縁から今回お祝いに伺いました。

 

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新しいコミュニティーを求めて〔兵庫県姫路市〕

地域の皆さんが一堂に集まって3世代揃って見て頂く機会を得ました。自治会長さんは挨拶されます、「一人で家に閉じ籠っていないで、皆さんと一緒に楽しんで下さい!」と。企画されたのは、婦人会の皆さんでした。色んな道具や機械の発展で生活が便利になりましたが、人間同士力を合わせなければ成し遂げられないという仕事も減りました。力を合わせるためのコミュニケーションも労働も要らない訳ですから、成程それぞれになります。また、新たに移住して来れば、自動的にその自治会の新メンバーとして迎えて下さいます。どうも、時代に即した新しいコミュティーのあり方が求められている中での、今回の公演だったのかも知れません。それにしても、子ども達からお年寄りまで、皆さんの絶えまない笑顔がとても素敵でした!

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高橋哲二さんを迎えて〔兵庫県姫路市〕

11月8,9日と沖縄で開催された「平和大会」に、北海道矢臼別平和委員会を代表して矢臼別の闘いを報告された「高橋哲二さん」が、その帰りに姫路に立ち寄って下さいました。今年10周年を迎えた矢臼別平和委員会文工隊「花いかだ」で活動されています。8月に開催される「矢臼別平和盆踊り大会」では会場設営を担当され、毎年私達を迎えて下さいます。「平和大会」では、辺野古新基地建設を断念させる闘い、危険なオスプレイやF35の日本各地への配備とその訓練抗議など、そんな米軍にまつわる闘いに加え、石垣島宮古島での自衛隊新基地建設に反対する新たな住民の闘いも加わり、住民無視の軍事強化への危機感が日本中に浸透し、自覚した住民のその闘いの広がりに、勇気と励ましを得る集会だったそうです。姫路では、入江次郎県会議員の案内のもと、産業廃棄物不法投棄を告発した住民と共に、違法業者への行政指導を勝ち取ったその現地を訪れ、解説して頂きました。また、11月3日に行われた「第25回韓国・朝鮮人無縁仏の霊追悼式」に参加した姫路労音の皆さんを特集したNHKニュースを見ながら、ひと時の交流の時間を過ごしました。

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恒例のもちつき会にお邪魔して〔兵庫県豊岡市〕

恐る恐る獅子に頭を噛んで貰った後の、何とも言えない笑顔が素敵です!餅つきの順番を待っていて、やっと自分の番に廻って来た時の、ほとばしる歓びの笑顔も素敵です!餅つきの幕間に感想を聞いてみました。「獅子が怖かった!」「お餅が美味しかった!」「餅米を潰すのが面白かった!」と、思い思いの答えが返って来ました。公演後、「獅子が怖くて泣いてたの分かった?」「獅子の顔も動きも怖かった!」「前にすみれ組で見た時に獅子に入っている人と違っていた!」ん~そうかなぁ、同じ人だったんだけど。

演目:獅子舞、もちつきばやし×5回

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