伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

姫路文化賞受賞式〔兵庫県高砂市〕

姫路文化賞受賞式が行われました。受賞者の皆さんのプロフィールに目をやると、子どもの頃に興味を持った分野をずっと追い求め、追究して来られた経緯が紹介されていました。文連前会長は乾杯の挨拶をされました。「将来君は何になりたいか?」と尋ねられ、「私は、芸術家になりたい!」と答えると、「バカな事を言うな!軍人になりたいと言いなさい!中学には行けませんよ!」と。中学入学の際に「将来君は何になりたいか?」と問われ、「軍人になりたいです!」と言ってしまった悔しさが90歳を前にした今も忘れられないそうです。「こんな踏み絵を二度と踏まない平和な社会を目指し、文化人が手を取り合って前進して行きましょう!」と。誰もがこだわりを追求できる自由こそ保証されなければなりません。

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年内最後の園の行事〔兵庫県たつの市〕

薪をくべて、もち米を蒸しています。その薪が燃える香りは、遥か懐かしい子どもの頃を思い出すものです。園児の皆さんも、この薪の香りが記憶となって残るのでしょうか?そんな事を考えている中、公演は始まりました。最初はお誕生会です。園児に混じって先生も一緒にお祝いして貰いました。何と!目出度く70歳だそうです!獅子舞も回を重ねる毎に耐性が生まれるのでしょうか?「顔が見える!」と、何とも冷静な余裕の鑑賞でした!恒例のお父さん方の玉すだれに、お花が雨あられの如く飛び交いました。そしてやっと餅つきとなりました。お父さん方の餅つきの後に、園児の皆さんに搗き上げて貰いました。何とも嬉しそうな笑顔が印象的でした。「楽しい餅つきにしましょうね!」と挨拶された先生の言葉通りの、年内最後の行事を無事終える事が出来ました!

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アットホームな「親子酒」〔兵庫県たつの市〕

創業60周年を祝う会が行われました。一口に60周年なのですが、経営危機は幾度も体験されたそうです。その都度、従業員の皆さんの努力と、経営者の「何くそっ!」という踏ん張りで乗り越えて来られたそうです。100年を目指し、従業員の皆さんやそのご家族と一緒にお祝いしたいという会長の提案で行われました。来る日も来る日も各地を尋ね歩き、断られても断られても仕事の依頼を続け、やっと仕事を頂いたエピソードなどが紹介されていました。元従業員の方が、落語「親子酒」の登場人物に現会長、社長を取り入れて上演したのですが、会長が「顔が2つも3つもある酒浸りの社長なんかこの家から出て行け!」と言うと、社長は「こんなぐるぐる廻る家なんか出て行ってやる!」という落ちに、会場の笑いは最高潮となりました。さながら、「狂言」をほうふつとさせるシーンでした。そんな会長さんに以前見て頂いた事があったご縁から今回お祝いに伺いました。

 

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新しいコミュニティーを求めて〔兵庫県姫路市〕

地域の皆さんが一堂に集まって3世代揃って見て頂く機会を得ました。自治会長さんは挨拶されます、「一人で家に閉じ籠っていないで、皆さんと一緒に楽しんで下さい!」と。企画されたのは、婦人会の皆さんでした。色んな道具や機械の発展で生活が便利になりましたが、人間同士力を合わせなければ成し遂げられないという仕事も減りました。力を合わせるためのコミュニケーションも労働も要らない訳ですから、成程それぞれになります。また、新たに移住して来れば、自動的にその自治会の新メンバーとして迎えて下さいます。どうも、時代に即した新しいコミュティーのあり方が求められている中での、今回の公演だったのかも知れません。それにしても、子ども達からお年寄りまで、皆さんの絶えまない笑顔がとても素敵でした!

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高橋哲二さんを迎えて〔兵庫県姫路市〕

11月8,9日と沖縄で開催された「平和大会」に、北海道矢臼別平和委員会を代表して矢臼別の闘いを報告された「高橋哲二さん」が、その帰りに姫路に立ち寄って下さいました。今年10周年を迎えた矢臼別平和委員会文工隊「花いかだ」で活動されています。8月に開催される「矢臼別平和盆踊り大会」では会場設営を担当され、毎年私達を迎えて下さいます。「平和大会」では、辺野古新基地建設を断念させる闘い、危険なオスプレイやF35の日本各地への配備とその訓練抗議など、そんな米軍にまつわる闘いに加え、石垣島宮古島での自衛隊新基地建設に反対する新たな住民の闘いも加わり、住民無視の軍事強化への危機感が日本中に浸透し、自覚した住民のその闘いの広がりに、勇気と励ましを得る集会だったそうです。姫路では、入江次郎県会議員の案内のもと、産業廃棄物不法投棄を告発した住民と共に、違法業者への行政指導を勝ち取ったその現地を訪れ、解説して頂きました。また、11月3日に行われた「第25回韓国・朝鮮人無縁仏の霊追悼式」に参加した姫路労音の皆さんを特集したNHKニュースを見ながら、ひと時の交流の時間を過ごしました。

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恒例のもちつき会にお邪魔して〔兵庫県豊岡市〕

恐る恐る獅子に頭を噛んで貰った後の、何とも言えない笑顔が素敵です!餅つきの順番を待っていて、やっと自分の番に廻って来た時の、ほとばしる歓びの笑顔も素敵です!餅つきの幕間に感想を聞いてみました。「獅子が怖かった!」「お餅が美味しかった!」「餅米を潰すのが面白かった!」と、思い思いの答えが返って来ました。公演後、「獅子が怖くて泣いてたの分かった?」「獅子の顔も動きも怖かった!」「前にすみれ組で見た時に獅子に入っている人と違っていた!」ん~そうかなぁ、同じ人だったんだけど。

演目:獅子舞、もちつきばやし×5回

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先人の生き様に想いを寄せる〔兵庫県加西市〕

伝統芸能を鑑賞する事で、「先人の生き様に想いを寄せる」事ができたそうです。また、「そう想像しただけで胸が熱くなった」と、先生は語ります。額に汗し、汗水を流し、真面目にコツコツと仕事をこなしてきた先人の姿か、はたまた、そう生きて来た親の姿がきっと見えたのでしょう。歴史の教科書には載っていない、一民衆の営みの尊さを芸能を通して敏感に感じ取っておられる先生の姿勢を感じました。見事です!本当に素敵な先生です!そんな先生方に囲まれた子ども達は、「獅子が来ると言う事は、餅つきもあるんや!」屈託のない、天真爛漫な感性が育っていました!そんな園児と一緒にそーらん節を踊り、先生には玉すだれに挑戦して頂きました!

演目:園児と一緒にそーらん節、南京玉すだれ、寿獅子、もちつきばやし

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(秋の猿まわし&花こま公演)小難しい話?〔鳥取県鳥取市〕

「お猿さんが可愛かった!」皆さん異口同音です。人間以外で、他の動物を可愛いと思う事はあるのでしょうか?一般生物は、「食うか、食われるか」という感覚はあっても、「可愛い」なんて、そんな余裕は無いでしょう。天敵となる物がいないから、きっとそう思うのです。勝手なものです。ましてや、人前で芸能を見せるなんて、地球のどこを探してもそんな生き物はきっといないでしょう。不思議なものです。そんな小難しい話は抜きにして、お爺ちゃんお婆ちゃん達は、獅子に頭を噛んで貰い、涙を流して「ありがとう、ありがとう」と満足気にお部屋へ帰って行かれたのでした。

演目:水口囃子、そーらん節、南京玉すだれ、猿まわし、寿獅子

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(秋の猿まわし&花こま公演)鉄平君〔兵庫県太子町〕

やはり、鉄平君の猿まわしで笑いが起きるのは、ハンカチで涙をぬぐわないといけないのに、そのハンカチを素知らぬ振りで「やらない!」とばかりに投げてしまう時です。また、赤ちゃんを抱っこしたり、おんぶしたり、腕枕で寝かすシーンで、その大切な赤ちゃんを放り出してしまう時です。そんな、稽古通りにいかない鉄平君が、輪くぐりで、しっかりと飛び抜けた時には、会場中の皆さんが「わ~!」という歓声と共に拍手が沸き起こります。どこに行っても大人気の猿まわしです。

演目:水口囃子、そーらん節、南京玉すだれ、猿まわし、寿獅子

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(秋の猿まわし&花こま公演)不思議な話〔兵庫県姫路市〕

こちらの保育園、絵本の読み聞かせが盛んに行われています。2つの保育室を開放して、公演を見て頂きました。そう言えば、ひとつひとつの説明やお話を、皆さん真剣に聞いて下さいます。読み聞かせの成果でしょうね。ところが芸能となると、言葉だけではない、色んな刺激が飛び込んできます。太鼓に至っては、やたら大きな音です。大きな音と言うだけで泣き出すお友達もいるそうです。ところが、この日は、一番泣いてしまう小さいクラスのお友達も目を丸くして、口を開けて見ていてくれたというから不思議です。「園長先生と、凄いね!と話をしていたんです」との事でした。

演目:どんどら、八丈島太鼓、花田の子守唄、猿まわし、車人形

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