楢葉町には「Jビレッジ」という有名な施設があります。
Jリーガー、サッカーワールドカップ代表選手など、
これまで、名だたる名選手を育ててきた、
日本を代表するサッカー強化合宿訓練施設です。
作業員の皆さんが寝泊まりする施設として利用されています。
たくさんあったサッカー場は、原発事故後4年前から時間が止まり、
荒れ果てて、草まみれで、かつてここでJリーガーが汗を流したなんて、
想像する事すらできません。
時折、仕事を終えた作業員の皆さんを送迎する大型観光バスが行き来していました。
国道の入り口には、警察車両が今も警備にあたっています。
「尾張小牧」ナンバーだったので、
今もなお全国から警備に駆けつけておられるのでしょう。
9月からは、避難解除されて帰宅できる事になりましたが、
「はい、分かりました」と言って、
皆さんが自宅に戻られた様に見受けられません。
除染といっても道路から20mの範囲しかできないそうです。
目に見えない放射性物質をどうやって取り除き、
安心して暮らせる楢葉町を再建するのか、
やはり人間の知恵と努力、行動しかないと思いました。