伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

緊張をかいくぐり〔兵庫県福崎町〕

デーサービスの皆さんに毎年見てもらっているのですが、伺う曜日によって参加される方が替わります。今回も初めての方がおられました。初めてというものは何となく緊張するものです。ましてや、日頃出会わない変な芸人集団が突然施設を訪れ、「獅子舞」をするというのですから、気持ちの整理がつきません。将棋をさしている方などは、勝負が着いていないのに、途中で手を止めないといけません。ひょとっしたら、これを機に形勢が逆転するかもしれないのです。そんな緊張感の中、「獅子舞」を上演させて頂きました。でも、公演後にこやかな表情で大きな拍手を頂くと、「良かった!」と思えるものなのです。

 

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やっぱり良かったんだ!〔兵庫県福崎町〕

待ちに待った新年行事です!秋田大黒舞の手拍子を楽しそうに小さい園児の皆さんも一緒に叩いてくれました。それがとっても可愛かったんです!「悪い人には怖いけど、良い人は怖がらなくてもいいですよ!だから皆さんは大丈夫です!」と、獅子舞を怖がる子ども達を先生は励まします!お母さんと一緒に来られたおチビちゃん達はさすがに大変でしたが、毎年噛んで貰う年長さんは大したもんです!「どうだ、すごいだろう!」と、言わんばかりの誇らしげな顔です!公演後、舞台で挨拶する私達のそばまで子ども達が近寄って来てくれたのが印象的でした。

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陽気な新年誕生会〔兵庫県姫路市〕

今日は1月生まれの皆さんの誕生会も兼ねて、新年のご挨拶に伺いました!勿論、獅子舞は全員に見て頂いたのですが、誕生日を迎えた皆さんへは、「お誕生日の歌」を一緒に歌い、お祝いしました。また特別に「獅子とのツーショット写真撮影」のプレゼントも行いました!どんなポーズでもいいですよと言うと、思わず抱きしめて来られる方もおられる中、「どじょうすくい」の先生へは「安来節」を一緒に歌い、阪神ファンの方へは、会場全員で「六甲おろし阪神球団歌)」を歌ってお祝いしました。何とも陽気な新年誕生会となりました!

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心に残る「獅子舞」〔兵庫県姫路市〕

「獅子舞は子どもの時以来です!」と、毎日ご主人のお見舞いに来られ、感激された奥さんからお花を頂戴致しました。「分かっていても、身近で見ると、思ったより怖かった!」という方もおられました。日常、獅子頭という工芸品を見る機会もありませんし、ましてやそれが動くんですから、大人になっても色々と感じるものがあるんです。私達の先祖はどんな思いでこの「獅子舞」を創り出して来たのか、ハッキリした答えは分かりませんが、とにかく皆さんの幸せを願っての「獅子舞」という儀式でもあり芸能である訳です。いつもそう真摯に上演し続けたいと思っています。

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新年にあたり小話をひとつ〔兵庫県姫路市〕

私達が、公演を始めようとした時の事です、利用者の方から小話の披露が。「お婆さんが川へ洗濯に行くと、川上から色紙がどんぶらこ、どんぶらこと、流れて来るではありませんか、一体何枚流れてくるんだろうかと数えてみました。1枚、2枚...44枚もありました!ん?何と!『まい!』なのでした!」ちゃんちゃん。という訳で、小話宜しく、私達も負けじと『まい』を上演し、新年のごあいさつと共に皆さんの頭を噛んで廻ったのでした!

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来年の予約?〔兵庫県神戸市〕

「毎年楽しみにしています!」出会うと同時にこんなご挨拶を頂きました。皆さんにとって待ちに待った新年会なのでした!獅子で頭を噛んでまわると、あれほど無表情だった方も、こんなに素敵な笑顔になれるのかと思うほど、素敵な笑顔になって下さいました。別れ際にもご挨拶を頂きました。「これで1年元気でいられます!来年も元気で噛んで貰える様に、楽しみに待っています!本当にありがとうね!」公演後、1年の無事を願い、お部屋から出て来れなかった利用者の皆さんの頭も噛んでまわりました!

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震災から生まれた新年行事〔兵庫県神戸市〕

阪神淡路大震災からの復興を願って始めた「餅つき大会」ですが、今では、地域の皆さんと一緒に作る新年行事として定着しています。公園のあちこちに貼ってあるお知らせのポスターを見て、たくさんのお客さんが駆けつけて来られました。園のバザーとして、豚汁、お餅、ぜんざい、うどん、暖かい飲み物、フランクフルトなどのお店が立ち並び、目の前で即座に作られるバルーンアートのプレゼントは、子ども達に大人気です!舞台では、太鼓演奏、エイサー、ビンゴゲーム、獅子舞、もちつきが行われ、園児のお父さん方は、花こまの餅つきに参加する事がステイタスとなっているとの事でびっくりしました!

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施設での楽しみ〔兵庫県神戸市〕

何らかのご病気をされて障害が残ったんでしょう、自由に声を上げたり、体を動かしたり、手を叩いたりできないのが良く分かります。でも、獅子で会場の皆さんの頭を噛んで廻ると、小さい声ではありますが、「ありがとう!」と言っておられるのがハッキリ伝わってきます。心の奥底にまで響く一言です。また、職員の方が「餅つき」に挑戦していると、思わず手を挙げて、声さえ出ないのですが、動かせる部分を使って精一杯の応援をしているのも分かります。私達は、高齢まで生きる事ができるようになりました。その分、若い人たちに介護してもらわなければいけないのも現実です。そんな高齢の皆さんが同じ施設で一緒に暮らして行く訳ですから、季節季節の行事で新鮮な刺激を楽しんで頂ければ幸いでございます。

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励ましの「頑張ってね~!」〔和歌山県橋本市〕

今日は、年長さんのお爺ちゃんお婆ちゃんも一緒に参加しての新年行事です。こちらの地域では3世代同居なのでしょうか?通常、「誰のお爺ちゃんですか?」と尋ねると恥ずかしそうにして、手を挙げない園児を多く見かける中、こちらの保育園では嬉しそうに、「頑張ってね~!」と言わんばかりの笑顔で手を振って応援してくれます。そんなお孫さんからのエールを送られたら、嫌が応でも餅つきを頑張らない筈がありません。それぞれの見せ場とばかり、個性豊かに力強く、その甲斐あって見事なお餅が搗きあがり、皆んな一緒に美味しく頂きました!

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何処で学んだ?その大歓声!〔兵庫県宝塚市〕

どこで身に付けたのでしょう?園児全体が一緒になって、声を揃えての応援スタイルにびっくりしました!特に、玉すだれや餅つきに挑戦した時の先生への応援などは、日頃お世話になっているお返しからなのでしょうか?園児全体が一つになって声を合わせる面白さを、これまでの生活や行事の中できっと学んだんだと思います。また、「こういう場面でそれを発揮すると、とても面白いんだ!」という感覚を、園児にしてもう学習しているんですね。先生からは一切何のきかっけも要望も出していません。園児自ら応援し始めた事なのです。こういう子ども達が将来大人になって、競技場一杯の大歓声を醸し出すのでしょうか?

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