生まれてこのかた「軍隊」に翻弄され続けてきた日常の思いを、ギターに託し表現し続けてきた歌手「佐渡山豊さん」が姫路にやって来られました。流行にしがみ付き、皆と同じである事を必死に追い求めている私達に、「それが正直な気持ちなのですか?」と、一撃の刃の如く鋭く突き付けてくる、舞台の「佐渡山さん」からは、そんな衝撃を覚えました。ところが、一旦舞台を降りれば、孫をこよなく愛するおどけた柔和なそんな姿も見せて頂きました。新作人形で、コンサートの疲れを労う事にしましたが、手拍子と共に故郷の民謡に目を細め、未熟ながらの「谷茶前」に大きな拍手を送って下さいました。
演目:谷茶前