伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

秋の猿まわし&花こま公演(大阪府大阪市)

初めて伺う施設なのに、以前から知り合いだった様な、何かそんな気持ちにさせてくれる皆さんでした。とにかく喜んで頂こうと、慎重に慎重に、皆さんの様子を見ながら演奏を進めました。すると、ひとつひとつの作品にある山場、そのきっかっけとなる所に差し掛かると、客席から一気に歓喜が沸き起こり、「お猿さん」や「車人形」になると、まるで波が押し寄せたり、引いたりする様な歓喜が、舞台の私達のもとに伝わって来るまでに盛り上がりました。「良かった!良かった!」と口々にお部屋へ帰られる皆さんを見ていると、本当に良かった!と満足をお土産に皆さんとお別れ致しました。

演目:水口囃子、寿獅子、南京玉すだれ、猿まわし、車人形

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めでたし、めでたし!(岡山県岡山市)

「とてもいい流れでしたね!」「最後に、会場から舞台の方に出て、獅子舞で園児を噛んで貰っている姿を、会場の皆さんに見せるやり方はとても良かったです!」「玉すだれに挑戦した先生もとても上手で、本当に良かったです!」担当された先生の興奮した口調から、良かった思いがこちらにも伝わって来ました。体験保育で参加されていた地域の皆さんが、怖がる子ども達を抱き上げ、泣き叫ぶのも気にせず、獅子舞に頭を噛ませているそんな姿に、お母さん方の愛情を感じるひと時となりました。

演目:水口囃子、そーらん節、猿まわし、南京玉すだれ、寿獅子

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めでたし、めでたし!(兵庫県三木市)

公演後、色んな感想を伺いました。今年の運動会で4年生が「そーらん節」をされたそうですが、何気ない踊りの振り付け一つ一つにこんな意味があったのかと感心されていました。教頭先生は、30年前の初任赴任先で「花こま」のそーらん節をビデオで仲間と共に勉強したのを思い出したとお話し下さいました。PTAの方からは、児童が「玉すだれ」に挑戦できた事が本当に良かった、いい機会になったとお話し下さいました。我が事の様に真剣に応援する先生、保護者の皆さんの熱気が凄かったです。児童からは、お猿さんが可愛かった、親方(飼い主)とお猿さんとの愛情を感じたと、感想を頂きました。校長先生は、「心が暖かくなる伝統芸能公演で、あっという間に時間が過ぎてしまいました!」「私も玉すだれに挑戦したかった!」と締めくくりのご挨拶を頂きました。

演目:水口囃子、寿獅子、そーらん節、南京玉すだれ、猿まわし

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時代とともに(兵庫県姫路市)

こうやって人前で芸能を上演していると、いつも発見があります。上演する芸能の基本的な形や動きは決まってはいるのですが、現場で芸能として成立させるためには、見て下さる、お集りになった観客の皆さんによって、多少の変更というか、変化させなければいけない事があります。舞台に立った時には、いつもそこに神経を集中させています。そうやってこれまでも、何度も何度もお客さんの前での上演を通して、少しずつ少しずつ時代に合った芸能として変化させて来たんだと思いました。先人のこれまでの日々の営みが、今の私達をつくってくれている事に感謝です。果たして、次の時代へとバトンタッチできるのか?それが課題です。

演目:寿獅子、水口囃子

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気候不順?コスモスならぬ、境内に咲いた秋桜

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ふるさとは遠きにありて思うもの(兵庫県加東市)

買い物、趣味、テレビ、行楽など、60年前には到底できなかった楽しい事が、今では生活の中に満ち溢れています。そんな楽しい事など少ない時代に、発明された行事の一つに「秋祭り」があるんだと思います。牛馬を使ったとて、ほとんどの作業を人力で成し遂げた「稲作」、こんな重労働の後には、苦労を共にした皆さんとどこかで「打ち上げ」は必然だったでしょう。天候、作物の取れ高など人間の意思でどうこうできませんので、神様にお願いするしかありません。豊かな時代になっても、人間の記憶の中には「秋祭り」への郷愁は拭い切れないものです。

演目:水口囃子、寿獅子、南京玉すだれ、サムルノリ、もちつきばやし

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一芸入魂(兵庫県たつの市)

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お寺の敬老会にたくさんの門徒さん達が詰め掛けました。立派な設備の整ったお寺に改築されたのですが、400年前に建立されたと言いますから、江戸時代初期の事です。様々な時代を経て、集う人々も変わりました。百姓と言えば、皆腰が曲がっていて、60歳と聞くと皆お爺ちゃんお婆ちゃんだという印象でした。今では、椅子にこそ腰かけていますが、腰の曲がった方など一人もいません。70歳80歳は普通になりました。親戚一同繰り出しての「田植え」「稲刈り」で過ごした時代は、遥か遠くとなりました。

演目:水口囃子、花田の子守唄、南京玉すだれ

「月」にあやかる(兵庫県姫路市)

非日常というものは、いつもとはまた違う一面を見せてくれるものです。今日はお月見を楽しもうと、保育園を離れ、とあるレストランの中庭へと場所を移しました。子ども達は、好奇心がくすぐられたのでしょう、到着するなり浮かれ出し、まるでお祭りの様でした。薄暗さも手伝ってか、大人や子ども達の興奮も、高まるばかりです。興奮し過ぎて、お月さんの事などすっかり忘れてしまったのでしょうか、美味しい「きな粉餅」の味覚を肴に、友達・親子・先生方の会話で盛り上がり、お互いの交流を深めた「観月会」となりました。

演目:もちつきばやし×2回

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今、私達にできること「一技入魂」(福島県福島市)

原発事故当時、幼かった子ども達には、原発事故をありのままに語る「言葉」が無かったそうです。福島県内に住み続けていながら、原発事故の被害ー放射線量の事、人々が奪われたもの、悲しみ、苦しみ、不安、様々な葛藤をハッキリと「言葉」で語る事ができませんでした。彼ら・彼女らは、自分達が感性で感じた「謎のプレッシャー」を見つめながら、原発事故の被害について勉強し始めたそうです。生徒達の感じたその「謎のプレッシャー」と共に、必死に原発事故を学び始めた生徒たちを見ていて、「これって、福島の子ども達だけが、やらなくてはならないことなのだろうか?」。原発事故の事を過去のものと捉えて忘れるのではなく、現在進行形のものである事を真摯に考えてもいいのではないだろうかと。(吉田千亜さんの文章より引用)

演目:寿獅子、南京玉すだれ、もちつきばやし×3回

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一技入魂(福島県福島市)

特に、避難区域外から避難された方は、深刻な状況だと伺います。唯一の賠償と言っていい住宅の無償提供が打ち切られ、望まぬ帰還をしなければならない人々、家賃の支払いに追われ貧困状態にあえいでいる人々、仕事も家も失いホームレス状態になっている人々、無償で住み続ける主張をして裁判の被告にされた人々、追い詰められて自殺する人々がおられます。福島県独自の救済策も要件が合わず漏れてしまう人々がおられる中、その救済策も2018年今年3月で終了し、以後は個別の対応だけで制度的救済はなくなるという話です。事故責任が自己責任となってしまっています。胸が張り裂けそうな気持で一杯になりました。

演目:水口囃子、寿獅子、そーらん節、南京玉すだれ、車人形

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一技入魂(福島県福島市)

避難先から帰られた方でも、十分にインフラが整備されていない場所で暮らす事は不便で危険が伴います。帰還者が少ない地域では、未だに泥棒が入り、野生動物が出没するとの事です。買い物ができる店も少なく、車で遠くまで買い出しに行かなくてはなりません。病院、介護施設なども十分とは言えません。一方、帰還を諦めて避難先で家を建てて新しい生活を始めた方もおられますが、避難解除と共に、今まであった賠償が打ち切られ、生活に困っている方も多いと伺います。

演目:水口囃子、寿獅子、そーらん節、南京玉すだれ、車人形

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