伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

継続という積み重ね〔沖縄県恩納村〕

昨年、恩納村で活動するサークルが社会福祉協議会の会場を借りて公演したところ大好評で、今年は地元の「エコ・キッズ」(地域の環境を大切にする活動をしている会)と社協が共同で公演を準備して下さいました。会場には赤ちゃんから高齢者まで100人が参加し、一体となって楽しんで下さいました。海外から来られ方は「ゆっくりとした時間が流れていて、とても良かった!」と感想を頂き、インドから来られている家族は皆さん積極的に舞台に参加して下さいました。公演後、社協から「来年は障碍者も一緒になった公演にしたい!」と主催する申し出がありました。また、毎年お世話になっている仲間の子ども達が裏方となり、大いに公演を支えてくれました。皆さんのお力添えで年ごとに地域に根差していくのを感じています。皆さん本当にありがとうございました!

演目:背柱式車人形「谷茶前」、南京玉すだれ八丈島太鼓、寿獅子、もちつきばやし

 

先輩後輩をつなぐ「もちつきばやし」!〔大阪府堺市〕

大阪府堺市にある会社の入社式後に行われる懇親会で、これまで毎年恒例だった「もちつきばやし」をさせて頂きました。「コロナ禍」が明け、久しぶりの公演でした。餅の搗き手は新入社員6名と社長さんです。上司や先輩方のお祝いと励ましの言葉にも、少し緊張気味の新入社員の皆さんにお餅を搗いて頂きました。それぞれの個性あふれるお餅つきが進むにつれ、会場がどんどん和んでいきます。搗きあがったお餅は会社に持ち帰られ、かつて餅つきで入社式を体験した社員の皆さんも楽しみに待っておられるとの事でした。入社式だけではなく、この様な懇親会が新入社員と先輩方を繋ぐ素敵な出発の場となったのでした。

演目:もちつきばやし

「コロナ禍」明けの日常〔兵庫県養父市〕

「コロナ禍」前まで、毎年「交通安全・防犯餅つき」が行われていました。今年は4年ぶりに復活し、「もちつきばやし」で3臼を搗き上げました。これまでは、「特別な日の行事」として地域の高齢者と一緒に餅つきをしていましたが、「行事」ではなく「日常」として行っていこうという事で、今回の「餅つき」もその一環として行われました。誰かを特別に招待するのではなく、園長先生と保育士の皆さんや子ども達で「餅」を搗き上げました。いつも暖かく元気に迎えて下さり、見送りは子ども達と一緒に「ありがとうございました~!」と大きな声で見送って下さいます!今年もそんな皆さんからたくさんの元気をもらう事ができました!

演目:もちつきばやし(3臼)

 

公演ごとの工夫と成果〔兵庫県姫路市〕

2歳くらいまでの子どもを育てているお母さん親子30組が参加の公演です。新年行事「花こま公演」がとても好評で、嬉しい事にキャンセル待ちも出るとの事です。毎年お母さん達に「玉すだれ」に挑戦して頂いています。以前は、挑戦するのに遠慮がちでしたが、今では来年は誰がやるか楽しみとなる雰囲気へと変わってきています。「こまの会」橋本さゆみさんの琴と歌も公演ごとに工夫があり、今回は「雪やこんこ」「豆まき」「大きな栗の木の下で」「チューリップ」を一緒に歌いましたが、「豆まき」の時には「鬼の面」が登場し、「大きな栗の木の下で」では、会場からは子ども達の可愛い踊りが付き、琴伴奏の歌で会場が一つになりました。獅子舞では、「も~、帰ろ~!」と何度も訴える子や、入口のドアに走る子など、色んな表現をする子ども達をお母さんはしっかりと捕まえては、お獅子さんに頭を噛んでもらっていました。皆さん、今年もお元気にお過ごし下さい!

演目:八丈島太鼓、南京玉すだれ、琴の演奏と歌(橋本)、寿獅子

 

和楽器で一緒に歌う大切さとは〔大阪府大阪市〕

保育園20ケ園が集まる「なかよしフェスタ」という催し物で公演させて頂きました。園児546名と先生84名が参加する大きなホールを使ってのイベントでした。600人近くを相手に、しかもホールでどんな公演が作れるのだろうかとも思いましたが、子ども達は1演目ごとにとても集中して観て下さいました。また、搗き上げたお餅をそれぞれの園に持ち帰って頂く事もできました。「こまの会」橋本さゆみさんが琴で童謡を弾き語りし、子ども達と一緒に歌いました。先生方は琴の伴奏で歌う事にとても興味を持たれ、喜んで頂く事ができました。琴や三味線で童謡を歌う事が少ない中、「こまの会」の皆さんが和楽器を演奏し歌うという応援に入って下さる事で、私達自身もその音色に心が安らぎ、あらためてその大切さを学んでいます。

演目:八丈島太鼓、南京玉すだれ、琴の演奏と歌(橋本)、寿獅子、もちつきばやし

 

こちらが元気をもらう出前獅子!〔兵庫県姫路市〕

パーキンソン病の人達を介護・支援する施設3か所に出前獅子舞で毎年出かけています。どの施設も明るい職員さんの声が弾み、お獅子さんも元気をもらいます。病気と向かい頑張っておられる人達が喜んで下さる笑顔に「私達も頑張らなければ!」と励まされます。また、最終の公演箇所でいつも心のこもった美味しい昼食を頂きます。今年もお元気に過ごされますよう、そう心から願いながら施設を後にしました。

演目:寿獅子(それぞれの施設にて)

久しぶりに開催〔兵庫県西宮市〕

コロナ禍で途絶えていた組合の新春旗開きが、久しぶりに開催されました。まだ、コロナ禍の影響が残り、参加者は例年の3分の2くらいでした。オープニングに能登の震災で亡くなられた方に黙とうを捧げ、開幕の「八丈島太鼓」で1日も早い復興を願いました。久々の団結餅つきは大いに盛り上がり、搗き立ての美味しい餅に力が湧き上がる旗開きとなりました。

演目:八丈島太鼓、餅つきばやし

 

親子の優しい時間が流れる〔兵庫県姫路市〕

2歳くらいまでの子育てをしている親子10組が参加されました。子どもを先生に預け、ここでは毎年お母さんに「玉すだれ」に挑戦して頂きます。子ども達は、お母さんが演じ終わり、自分を抱っこしてくれたら安心して暫く泣き続けます。子どもにとって一番安心できるのがお母さん。一番影響を受けるのもお母さん。そんなお母さんの歌声を子ども達に聞いてもらいたいと思い、「こまの会」の橋本さゆみさんの琴の伴奏で「雪やこんこ」「豆まきのうた」「春が来た」を歌いました。子ども達はお母さんと一緒に歌ってくれて、親子の優しい時間が流れました。獅子舞では、必死に泣く子ども達と、獅子に噛んでもらおうと必死になるお母さん。子ども達の成長を願う若いお母さん達の愛情に満ちた時間となりました。

演目:八丈島太鼓、南京玉すだれ、琴の演奏と歌(橋本)、寿獅子

 

三味線と一緒に歌う園児たち〔兵庫県明石市〕

昨年に引き続き新年の行事として公演しました。昨年は、獅子舞で年長さんが一斉に後ろに下がってしまいましたが、今年は、少しは落ち着いて頭を噛んでもらっていました。噛んでもらった事を嬉しそうに話してくれる園児も何人かいて、子ども達の1年の成長を感じました。「こまの会」の大村さんが三味線の弾き語りで「大きな栗の木の下で」を園児と一緒に合唱して下さり、「今日の子どもの声はきれかった~!」と感心しておられました。この様に毎回工夫を凝らして演奏し、歌って下さっています。ピアノ伴奏で歌う機会が多い中、三味線と一緒に歌う事で、子ども達の心の中に、一体どんな響きが体に流れていっているのだろうかと、そんな思いを巡らせる公演となりました。

演目:八丈島太鼓、南京玉すだれ、背柱式車人形、大きな栗の木の下で(大村)、寿獅子

 

生演奏が果たす役割〔兵庫県姫路市〕

花こまの事務所がある自治会から、「神社で行う『とんど』の行事に獅子舞を!」と依頼がありました。「とんど」で無病息災を願い、「獅子舞」でも「無病息災」を願って参拝に訪れる皆さんの頭を噛んでまわりました。獅子舞の前後に「こまの会」の皆さんが、琴・三味線・篠笛で「花笠音頭」を演奏し、情緒ある風情が神社に漂いました。泣き叫ぶ我が子を獅子の前に差し出すお父さん、年配の方は、「ありがとう、これで元気に過ごせる」と笑顔を返して下さいました。昔ながらの風情が街の中を清め、人の繋がりを優しく深めていく様な気持ちがしました。毎年出来たらいいなと思いました。

演目:寿獅子、こまの会「花笠音頭」