伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

庶民の伝統芸能を心から堪能!〔沖縄県読谷村〕

何という事でしょう!平日にも関わらず、沢山の保護者の皆さんがお集まりになりました!子ども達から大人まで入り交り、さながら演芸場の様相です!生の伝統芸能を見たい!という要望なのか、それともたまたまなのか?半信半疑のまま、演目が次々と進んでいきました。「これまで1回も笑顔を見た事の無かった方が笑っていたよ!」子ども達以上に親御さんの集中力がすごかったみたいです!湯気が上がっているもち米を見て「本当に餅を搗くみたいよ!」先生の静止も振り切って、思わず周りのママ友と会話が弾み、会場中やんやの大騒動です!家に帰ると、子ども達の話そっちのけで、お父さんお母さんが興奮気味で我が子にしゃべり掛けている茶の間が目に浮かびます!本やテレビなどの断片的な記憶と観念だったのが、遂に現実のものとなったのでした!

演目:人形谷茶前、南京玉すだれ八丈島太鼓、寿獅子、もちつきばやし

 

日本一の明るく元気な子ども達!〔沖縄県南城市〕

毎年呼んで下さるこども園です。園児も先生も、年に一度の花こま公演をとても心待ちにして下さっています。演目の中でも欠かせないのは獅子舞で、0~5歳児まで全員の頭を噛みにまわります。泣き叫ぶ園児を先生がしっかりと抱きしめ、一人残らず噛んでもらう姿はとても微笑ましく、園児の幸せを願う思いにあふれています。また、お餅つきは「待ってました!」と言わんばかりに大いに盛り上がり、先生と園児の力強い餅つきで、月桃の葉にきな粉餅を載せて頂きました!終演後、園児の皆さんが、とっても元気で明るい歌をプレゼントして下さり、「花こまさん、ありがとう」「花こまさん、バイバイ!」「花こまさん、大好き~!」の声に送られて園を後にしました。

演目:八丈島太鼓、そーらん節、寿獅子、もちつきばやし

 

加代さんデビュー!〔沖縄県南城市〕

私が初めて車人形での「谷茶前」を演じた公演です。子ども達とその家族、職員の方合わせて60~70名の参加でした。「谷茶前」では、初めて見る車人形に子ども達は興味津々で、スマホや写真、動画を撮影したり、手を振ったり、子ども達の素直な表情が緊張していた私をリラックスさせてくれました。寿獅子でも驚きや笑い声もあり、子どもも大人も頭を噛んでもらい大満足でした!餅つきでは、大人のパワー全開で搗き上げたとても美味しいお餅を皆で口いっぱいに頬ばりました!公演後の片付けの最中、一人の小学生がやって来て、「とても美味しかった!面白かったです!ありがとうございました!」と、わざわざ伝えに来てくれました。それがとても嬉しかったです!

演目:背中式車人形「谷茶前」、南京玉すだれ八丈島太鼓、寿獅子、もちつきばやし

 

世代を超えた交流を求める思い〔兵庫県姫路市〕

地元の皆さんが長年愛用されてきた集会所が今回の会場です。役員の皆さんが、朝早くから公演しやすいように片付けや掃除をして下さいました。同じ校区にあるお寺の花まつり行事での花こま公演がご縁となって、今回の公演へと繋がりました。子ども会のご家族を始め、自治会の皆さんも参加されました。今回参加して下さった方々は、子ども会の会長さんご家族を含めて、花こまを初めてご覧頂く方がほとんどで、とても新鮮な公演となりました。南京玉すだれ、お餅つきに子ども達から大人までご参加頂き、世代を超えた交流ができ、コロナ禍で皆んなが集まる事がなかった様で、思った以上に参加された皆さん自ら楽しんでおられる様子を感じ、とても良い公演になったと思っています。

演目:八丈島太鼓、南京玉すだれ、寿獅子、もちつきばやし

 

つばさちゃんデビュー!〔沖縄県豊見城市〕

主催者の細かい配慮と受け入れの中、2人目の仲間がやって来ました!今日は「人形谷茶前」つばさちゃんデビューの日です!地元の子ども達、お父さん、お母さん、お爺ちゃんにお婆ちゃんが集まって来られました!今日は木の床なので、何より動き安い!車人形にとっては格好の場です!人形が舞台に出て行くと、皆さんの視線が人形にくぎ付けで、笑顔が自然とこぼれます!公演後、「身も心も元気になりました!」「人形の踊りとっても良かったよ!」人形初舞台のつばさちゃんにとって嬉しいデビューとなりました!「お餅がおいしかった!」2歳にもならない赤ちゃんまでもが爪楊枝で何度も餅を口に入れては出してを繰り返しているのがとても愛らしかったです!

演目:八丈島太鼓、館長さんあいさつ、人形谷茶前、南京玉すだれ、寿獅子、もちつきばやし

 

こんなとこでも伝統芸能!〔兵庫県加西市〕

以前、保育所で長年お世話になっていましたが、コロナ感染症流行で中断してから久し振りに声を掛けて頂きました。今回は、副園長のご主人が住職を務めるお寺から初めて声を掛けて頂きました。清楚な佇まいで、中に入ると何故か心が穏やかになる感じがして、歴史を感じさせる落ち着きがあるお寺の本堂で公演させて頂きました。檀家さんが対象でしたが、八丈島太鼓の時は皆さんの表情が固い感じでした。南京玉すだれで女性親子の方が出演して下さり、会場が一気にほぐれた感じになり、一体感が生まれとてもいい雰囲気で公演を終える事ができました。日頃接する事のない観客の皆さんでしたが、楽しんで帰られる様子がとても印象的でした。

演目:八丈島太鼓、南京玉すだれ、寿獅子

 

「伝統」を教え続けたい!〔沖縄県沖縄市〕

昨年、幼稚園で見て下さった先生が小学校に転任となり、その時の公演がとても良かったので、ぜひもう一度お願いしたいという話から、今回の公演となりました。「人形谷茶前」「獅子舞」「もちつき」「玉すだれ」どれを取っても、日頃直接触れる事の無い「芸能」ばかりです。先生は子ども達に「伝統」を教え続けたいと言われます。それは感じた事を具体的に表す心なのかと思います。今日は参観日だったので、お母さんお父さんも一緒になって楽しみました。「デジタル時代」の中、いわゆる「アナログ文化」に堪能したひと時となりました。

演目:八丈島太鼓、背柱式車人形による人形谷茶前、南京玉すだれ、寿獅子、もちつきばやし

 

園長先生の心配り!〔兵庫県宍粟市〕

私達の公演を保育所で見て頂く場合、条件的にどうしても屋外となり、寒い園庭で震えながらこれまで長年見て頂いて来ました。また、雪のシーズンなので地面が濡れている可能性が高く、私達のためにわざわざシートを必ず敷いて下さっていました。その上職員室が控えとなります。そうなると、園に近い地域センターだと、見て頂くのにとても条件が良く、今年もそちらに場所を変えての公演となりました。屋外は屋外の趣があったのですが、屋内だと格段に暖かく、屋外とはまた違った自然な反応が帰ってくる様にも感じました。琴の演奏で知っている動揺が流れ始めると、自然に園児達の一生懸命な歌声が始まり、とても微笑ましく感じました。今回、琴の演奏で「こまの会」の橋本さんに応援に来て頂きましたが、生の琴演奏を聞いて頂けて、本当に良かったと思いました。

演目:琴の演奏による童謡メドレー、寿獅子

 

まりちゃんデビュー!〔沖縄県浦添市〕

沖縄の皆さんのお力を持って作り上げた「人形谷茶前」を絶やしてはならないという思いから、とっちゃん亡き後、3人の女性がとっちゃんが操ってきた「谷茶前女性人形」の稽古を重ね、受け継ぎ、ついに沖縄へとやって来ました!そして、今日が初演の日です!「花こまどぅしぐぁーたー」前会長宮城正明さんのお世話で、西銘純恵後援会の皆さんの集いで上演させて頂きました。人形が踊る「谷茶前」に「かわいいね!」とか「楽しかったよ!」とか「感動しました!」「戦争で死んだ兄を思い出しました」などと、それぞれが思い思いの感想を語って下さり、カンパまで渡して下さる方もおられました。花こまが緊張してしている中、デビューしたまりちゃんが一番落ち着いていて、まりちゃんの冷静な判断に今日は花こまが助けられました!

演目:背柱式車人形による「人形谷茶前」

 

「こまの会」への感謝と共に!〔兵庫県姫路市〕

昨年は、発足45周年を迎え、私達と共に記念演奏会を行った姫路民族音楽研究会「こまの会」第30期開講式の中で、背柱式車人形を使い上演させて頂きました。まだ「花こま」が旗揚げする以前、姫路労音が提唱する民族音楽運動として参加したのがすべての始まりでした。「こまの会」への参加により、日本や世界の様々な伝統音楽と出会わせて頂きました。そして、ひたすら稽古に打ち込み、研鑽を積ませて頂きました。伝統芸能の右も左も分からなかったところから、色んな経験を積ませて頂き、その後「花こま」として上演を重ね、運動としての観念だけではなく、今感じている感覚を作品に反映させる事がやっとできるようにもなってきました。民衆の息遣いが作品に反映される様に、一層の研鑽を積んでいく決意です。第30期開講本当におめでとうございます!

演目:演奏「こまの会」、新曲「まんざい」の人間振りを背柱式車人形にて上演