伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

3年に渡る取組が実を結ぶ!〔北海道滝川市〕

こちらの地域も人口減少に歯止めが掛からず、シャッターが閉まった商店街を見ると、身につまされます。かつてあったホールの新築再建を市民が待ち望む中、懸命に明るく、希望を持って、幸せを求めて活動しておられる「アートステージ空知」の皆さんに、感動を覚えます。「さんしょう太夫」は通常背景幕を吊って上演するのですが、こちらの会場では吊る事ができないと事前に聞いていました。そこで、背景幕に書き込んである「ケヤキの大木」を大道具の書割として製作しました。念願だった人形4体すべても新しく製作し、デビュー公演となりました。2年前には花こま公演を取り組んで頂き、昨年は、故川口、藤尾両名で空知各地の会員やサークルを訪問し「さんしょう太夫」弾き語りで作品の魅力を訴えました。今年は「たきかわ車人形ひろみ座」のとのワークショップ、さんしょう太夫作品説明会を中山が3カ月に渡って行いました。この3年間に渡る取り組みは、人と人との一層の絆、元気、励ましをエネルギーとして感じ合える、そんな取り組みとして実を結びました。公演後「また、上演して欲しい!」「また、見たい!」と言った感想を多く寄せて頂き、「車人形浄瑠璃の世界」をたくさんの皆さんが求めておられる事を身を持って感じました。1回でも多く、1か所でもたくさんの地域で上演していける様に、努力してまいります!

演目:第1部 認知症をテーマにした創作劇「姑VS嫁 絶対お前が盗ったんだ~!」(たきかわ車人形ひろみ座)、第2部 新曲さんしょう太夫ー鳥おい歌の段ー