練習できっちり仕上げられても、いざたくさんのお客さんを前にすると、上がってしまい、練習通りにいかないものです。それは人間だけではないようです。お猿の鉄平君、親方との稽古で、十分と言っていいほど、かなりの精度で芸を仕上げる事ができました。ところが、「お客さんの前に出て芸をする」どんなに上がっても、人間ならば曲がりなりに上演もするでしょうが、鉄平君にとってお客さんの前で芸をするという認識など理解のしようがありません。それでも大介さんは言われます、お客さんに慣れるまでどれだけこちらが辛抱できるかのようです。我々の幸せのためにお世話になります!
演目:水口囃子、寿獅子、猿まわし