伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

尽きる事のない興味に乾杯!(秋の猿まわし&花こま公演)

公演後、子ども達の質問攻めにあいます。「な~、な~、お猿さんどこ行ったん?」「獅子舞、誰が入とったん?」「玉すだれ見せて~!」飽くなき興味は尽きません。片付けをしている私達の様子をずっと見守り続けます。お猿さんが出て来たであろうところを、特設子ども探索隊が何回も駆け回ります。「何しとん?」「お片付け」「お片付け?」このフレーズが何回となく繰り返されます。保育園にやってきたという安心感からでしょうか?大人のしている事に、これ程気軽に質問なんてして貰えません。世間には、目に見えない緊張感と不安感があるのでしょうか。世代間文化交流の1日となりました!

演目:八丈島太鼓 猿まわし鉄平君 南京玉すだれ 猿まわしいっぺい君 寿獅子

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生きる糧といっては大げさだけど(秋の猿まわし&花こま公演)

「盆」と「正月」と言えば、年間行事の代表格です、それに加えてこちらでは、この公演が毎年の行事となっています。公演後、「また来年まで元気でいましょうね!」と語る施設長さんの挨拶に、皆さんうなずいてそれに答えます。毎年少しずつですが、成長していくお猿さんの芸と、獅子舞に頭を噛んで貰う事が「満足」と「納得」をもたらしています。この様に、皆さんの生活の中に溶け込んでいる事を本当に嬉しく思います。身近に伝統芸能が減っていっている中、私達の存在感を嫌が応でも感じさせて頂く時間です。

演目:八丈島太鼓 猿まわし鉄平君 南京玉すだれ 猿まわしいっぺい君 寿獅子

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うけつがれる猿舞の芸(秋の猿まわし&花こま公演)

筑豊大介の仕事」と称して、福岡県鞍手町歴史民俗博物館で平成29年度企画展として12月3日まで、貴重な写真や文献、猿舞で使われた道具や衣装なども、現在展示されています。「猿まわし」という芸能は、遠い昔より連綿と受け継がれて来たのだと、当たり前の様に思って来ました。1960年代に一旦「猿まわし」という芸能が日本から消えて無くなったという事を私達は知りませんでした。今年で38年を迎えたそうですが、今だからこそ師匠の教えて頂いた意味が分かる事があると大介さんは語ります。苦労して復活させた「猿まわし」が再び皆さんに愛され続ける事を祈るばかりです。子ども達の「お猿~ぅ!」という歓声に励まされます!                                          演目:八丈島太鼓 猿まわし鉄平君 南京玉すだれ 猿まわしいっぺい君 寿獅子

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先生からのプレゼント!(秋の猿まわし&花こま公演)

見せてあげたいという先生方の思いが実現しました!子ども達は、どんな反応を示してくれるのでしょうか?それが、何よりの楽しみなのかも知れません。お猿さんの動きひとつひとつに、大きな歓声が会場にこだまします。自分達に向かって芸をする動物なんて見る機会は少ないでしょう。さ~!お待ちかねの?先生にとって?獅子舞の登場に、会場の雰囲気は打って変わって、恐怖?でいっぱいに!泣きながらも頭を噛んで貰い終えた園児を、目を細めながら優しく見守るのでした!バンザーイ!目的達成!

演目:八丈島太鼓 猿まわし鉄平君 花田の子守唄 猿まわしいっぺい君 寿獅子

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洗礼への挑戦(秋の猿まわし&花こま公演)

「はっぴを着ると芸人になるんですよ!」この言葉に、会場の園児達がざわめき立ちました。「えっ?そういう事なの」と一番感じているのは、挑戦して下さった先生かも知れません。今年就職をされたので、見る事聞く事すべてが初めての体験です。半信半疑、気持ちの整理もつかないまま、無情にも進行していくのでした。言われるがまま、見よう見まねで作り上げたその出来栄えに、会場からはやんややんやの拍手喝采となりました!皆様にとりまして、豊かな日々となります事を心から願っています!(鉄平)

演目:車人形 猿まわし鉄平君 南京玉すだれ 猿まわしいっぺい君 寿獅子

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面が割れている?(秋の猿まわし&花こま公演)

羊は人間の顔を覚えると言います。お猿さんの目に、私達はどう映っているのでしょう?ただ仕事先の一場面?毎年伺う保育園になると、「去年も来たね~!」となるのでしょうか?私達が、客席の後ろから写真でも撮っていようものなら、「仕事しないで、何でさぼっている!」と舞台からよく怒られたものでした。どうも、私達の面は割れている様です。さすが!いっぺい君!弟分の鉄平君は、まだそれどころではないようです。頑張れ!

演目:猿まわし鉄平君、南京玉すだれ、猿まわしいっぺい君

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愛着いまだ薄れず、気持ちの高まりと興奮を抑える事はできません!

今でこそ、色んな食べ物が、所狭しとスーパーの棚に並んでいますが、50年程前までは、味噌、お茶、漬物、干し柿など、結構、色んな食べ物をそれぞれの農家で作っていたものです。また、節目節目の行事を行い、自然の恵みをもたらしてくれる感謝を表してきました。社会変化の中、行事だけが残り、一体何のための行事だったのか調べて見なと分からないものも出て来ています。農作物の実りへの感謝を表す「お月見」もそうかも知れません。しかしながら、餅米を蒸かして餅を搗く愛着はいまだに薄れず、その気持ちの高鳴りと興奮を抑える事はできません。

演目:もちつきばやし×2回

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「初めて」という緊張をよそに

初めての依頼主からの要望で、初めての納涼会に伺いました。何分、「初めて」というと、一体どう上演したらいいのだろうかという、自分の中にある「芸能センサー」がハイレベルで稼働し、緊張感が全身を駆け抜けます。どう心配しても、精一杯上演するしかないのですが、どこか頭の隅で、そう事が進んでいきます。全身を駆け巡る緊張感の中、公演が始まっていきました。ところがどうでしょう、そんな緊張感をよそに、初めて見る花こまの芸能に、皆さんまるで子ども達の様に大はしゃぎじゃありませんか!どうぞ、お腹が一杯になるまで、私達の芸能を楽しんで帰って下さいね!

演目:寿獅子、そーらん節、花田の子守唄、南京玉すだれ

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今日の公演どうだった?「美味しかった!」(福島公演)

これまで、近くの老人施設に代表が遊びに来て、一緒に公演を見て下さっていたのですが、今年は是非、お餅を食べて貰いたいと思い、直接学童の方へお邪魔しました。いつも宿題や勉強に使っている、一つのお部屋を会場に借りて公演を行いました。学童の皆さんには体験型がいいかと思い、伝統芸能体験公演としました。皆んな興味津々で、きらきらと目を輝かせて食い入るように芸能を楽しんで下さり、最後は何と言っても、自分達で搗き上げた旨い餅を、皆さん全員で味わってもらいました!

演目:車人形、南京玉すだれ、もちつきばやし

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私たちにできること その2(川内村公演)

原発事故で、全村が放射能汚染地域となったため、住民の皆さん全員が村外避難されました。昨年6月には、村全域の避難指示が解除され、約1000名の皆さんが、現在帰村されています。今回は、皆さんの故郷、川内村コミュニティーセンターにお邪魔し、公演を見て頂きました。広い村ですので、皆さん集まって下さるのだろうかという心配をよそに、用意した椅子一杯の来場に、郡山の仮設当時からずっと支援されて来た皆さん方の、二度にわたる新聞折り込み、防災無線での案内が実ったんだと、胸を撫で下しました!車人形では、抱き合って顔を撫でまわし、まるでお盆に孫が帰省したかの様でした!自称「吉永小百合」さんによる玉すだれの手さばきには、こちらがビックリさせられました!慣れない変な音曲付き餅つきにも、嫌な顔一つせず、楽しんで下さり、お蔭で美味しいお餅をたらふく頂き、ひと時の演芸を楽しんで頂く事ができました。

演目:寿獅子、車人形、南京玉すだれ、もちつきばやし

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