伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

2018-01-01から1年間の記事一覧

今、私達にできること「一技入魂」(福島県福島市)

原発事故当時、幼かった子ども達には、原発事故をありのままに語る「言葉」が無かったそうです。福島県内に住み続けていながら、原発事故の被害ー放射線量の事、人々が奪われたもの、悲しみ、苦しみ、不安、様々な葛藤をハッキリと「言葉」で語る事ができま…

一技入魂(福島県福島市)

特に、避難区域外から避難された方は、深刻な状況だと伺います。唯一の賠償と言っていい住宅の無償提供が打ち切られ、望まぬ帰還をしなければならない人々、家賃の支払いに追われ貧困状態にあえいでいる人々、仕事も家も失いホームレス状態になっている人々…

一技入魂(福島県福島市)

避難先から帰られた方でも、十分にインフラが整備されていない場所で暮らす事は不便で危険が伴います。帰還者が少ない地域では、未だに泥棒が入り、野生動物が出没するとの事です。買い物ができる店も少なく、車で遠くまで買い出しに行かなくてはなりません…

一技入魂(福島県福島市)

原発事故から7年半、福島第一原発事故による原子力緊急事態宣言は今も発令中です。原子炉からは毎時約9万ベクレルの放射能物質が空中に放出され、海にも流れ出ています。国や福島県が打ち出した2017年の大規模な避難解除は、原発問題がすっかり解決し…

一技入魂(福島県福島市)

福島県内では、原発事故後に3000台設置されたリアルタイム放射線測定システム(モニタリングポストシステム)のうち、避難区域外に設置された2400台を撤去する決定がされました。これについて、子育て世代の母親たちが中心となり、各自治体の首長に…

一技入魂(福島県郡山市)

今、私達にできること(福島県川内村)

原発事故で全村避難され、帰村され2年が過ぎました。志田村議は、「私達より、今の若い人達、その孫子までもがこの村で元気で暮らして行けるのか、皆さんに、ぜひそれを見届けて欲しい」と語ります。全品放射能チェックで異常なしの地元野菜を、一般店頭価…

一技入魂(福島県郡山市)

平均年齢90歳、その秘密とは!(兵庫県神戸市)

こちらの老人ホームの平均年齢を伺い、ビックリしました!何と!90歳だそうです!しかも、皆さんお元気で、ベッドではなく、ちゃんと椅子に座っておられます。時代は変わりました。今日は、職員の方に玉すだれに挑戦して頂き、皆さまの健康と幸せを願いま…

一技入魂(福島県郡山市)

なぜ、残したいのだろうか?

明治34年開業、兵庫県最古の芝居小屋、出石(いずし)永楽館(えいらくかん)で、出石高校芸術鑑賞会がありました。最古といっても、昭和39年に一度閉館をして再度開業された歴史があります。「猿まわし」も然りです。機械化、技術革新、デジタル、グロ…

夏の思い出(福島県三春町)

福島県郡山市の近くに三春町(まはるまち)があります。お盆は、公演ができませんので、それを利用して、盆踊りを見に行って来ました。趣のある街並みの中、櫓から盆踊りのお囃子が演奏されていました。大太鼓1つに締め太鼓が5つ。太鼓と笛の伴奏で唄いま…

つぶされそうなくらいの期待の大きさ(福島県郡山市)

東日本大震災から7年が経ちました。私達にできる事は、未曽有の被災を経験した皆さまを忘れず、通い続ける事かなと思い、福島県の知り合いを尋ね続けて6年目となります。今年も可能な限り公演させて頂きます。さて、今日は、デーサービスの皆さんを尋ねま…

こんなにも感激して下さるなんて(北海道足寄町)

私達が、姫路からやって来るという事で、利用者の皆さんはこの日のために、姫路城の手作りタペストリーを作って、私達を歓迎してくれました。「今年入所した者です、本当に楽しい公演ありがとうございました~...(涙)」「来年も来て下さい~...(涙)」「…

ひなたぼっこ夏祭り(大樹町)

「やっと過ごしやすくなりましたね!」と職員の方のコメント。秋風の...いやいや、先日までのあの暑さはどこに行ったんでしょう?私達の処では、稲刈りがすっかり終わり、赤とんぼもまばらになったぐらいの肌寒さ。それが、北海道の皆さんの夏なのです!今年…

花ぬ美(ちゅら)さがご縁となって(山形)

とある蕎麦会に出演させて頂きました。毎月1回、色んな蕎麦屋を訪ね、食べ歩くという会です。沖縄県伊江村で初めて出会った劇作家の方の出身地が山形という事で、北海道に向かう道すがら、何かお役に立てる事はありませんか?という話から、今回につながり…

滞りなく大盛況の中終了!(夏の猿まわし&花こま公演から)

3世代が語り合える、地域が違っても語り合える、そんなコミュニティーを目指して自主的に始まった「月いちカフェ」。手作りのケーキとお茶、この日はステーキ肉、焼きそば、かき氷、綿あめのお店も並びました。店内には、手作りグッズも所狭しと並んでいます…

神様じゃなく仏様?(夏の猿まわし&花こま公演から)

施設によって雰囲気が変わります。こちらの施設、利用者の皆さんが、まるで仏様の様です。生きておられるのに、まったくもって失礼な話なのですが、ほかの施設と何ら変わりないのに、こちらに伺うと、ふと、そんな気分にさせられます。本当に喜んで下さって…

心の片隅にあったそんな思いをついに実現!(夏の猿まわし&花こま公演から)

生まれて初めて猿まわしを見る事ができる!そんなささやかな心震える期待のもとに、今回の行事が企画されました。そのきっかけとなったのは、1枚のチラシからでした。普段では、見たいと思っても、どこに連絡したらいいのだろうか?お金がかかるんだろうか…

色々あっていいですよ(夏の猿まわし&花こま公演から)

長年公演を重ねると各公演先で色んなスタイルが生まれます。こちらでは、今年の新任先生が芸能に挑戦するようになっていて、猿まわしの時に玉すだれで園児の洗礼を受けます。そんな先生の不安をよそに、園児はと言えばそれは大喜び!やんややんやの盛り上が…

願いや思いは必ず伝わる(夏の猿まわし&花こま公演から)

恒例となった先生方の太鼓演奏、今年も練習の成果が楽しみです。本番前のひと時、事前に集まっての練習を伺っていると、楽しく演奏したいという気持ちと、どこからともなくやって来る不安が入り混じっている様でした。そんな中、何としてもいい演奏をしたい…

段どり9割、本番1割?(夏の猿まわし&花こま公演から)

保育園というのは、朝の送り迎えで混雑する時間帯があり、それを避けるために私達の車は園庭に入れる事になりました。途中の道が狭く、何回も何回も切り返し、やっとの事で園庭に入れる事ができました。お猿さんは、動く物に興味を持ったり怖がったりするの…

必ずや思いは実を結ぶ!(夏の猿まわし&花こま公演から)

どれだけ喜ぶか!利用者の皆さんに是非見せたい!そんな施設長さんの思いが初めて実を結びました!「初めて」というのは、お互いにどうすればいいのかと考えてしまいます。できるだけの事をお伝えし、こちらも不安が無いように色んなお話を伺います。いざ公…

情けはヒトの為ならず?(夏の猿まわし&花こま公演から)

熱中症で救急搬送されるニュースが飛び交っています。こちらでは、冷房設備が整っている先が続き、ありがたい限りです。それは人間だけではありません。お猿さんも然りです。カンカン照りの屋外駐車場から、よく冷えた会場へとやって来るのですから、そりゃ…

プレゼントを渡すタイミングが遅れるその理由(夏の猿まわし&花こま公演から)

先代のいっぺい君が亡くなり、今年は鉄平君の独り立ちとなりました。何かと勝手が違いますが、これも私達に与えられた宿命です。新しい演目の流れの中、緊張と共に新鮮な面持ちでのぞみました。喜んで頂けたと思います。公演後、出演者ひとりひとりにプレゼ…

「お誕生日会」(夏の猿まわし&花こま公演から)

毎月日を決めて、園を上げてその月に生まれた園児ひとりひとりをお祝いをする会に伺いました。就学してしまうと、学校を上げてお祝いなんて、なかなかしてもらえるもんじゃありませんしね。今日はそんな貴重な人生の1ページを飾る大切な「お祝いの会」です…

「日本らしさ」とは(夏の猿まわし&花こま公演から)

サッカーワールドカップ日本代表選手団の闘い方から、「日本らしさ」がちょっとした話題となっています。世界的に見ても、地震・火災・洪水など度重なる災害頻国としての歴史を持ちながら、秩序を持って生き抜いてきたそんな歴史が影響しているのではないか…

「恐怖」を感じる時(夏の猿まわし&花こま公演から)

現世の「恐怖」と言えば、お金が無いとか、命の危機を感じる時で、かつての「恐怖」は、死、幽霊、物の怪、怪奇現象だったんでしょう。人としてまっとうに生きなければ、いつか苦しみや恐怖を味わう事になるんだと、昔の人は感じていたんだと思います。鬼、…

幸せをつくる集い

今日は、施設利用者とその家族の皆さん方が一同に集まられ、皆さん全員で食事を楽しみ、芸能を楽しむ会です。なかなか日頃見れない嬉しそうな表情や、満足気な表情がこぼれ、涙まで流しておられると、すぐ横にいるご家族が、何より喜んでおられるのがひしひ…

1回1回の公演を大切にする意味

先日の、「民族芸能のつどい」で頂いたエネルギーからなのでしょうか、今日の表現は違っていました。勿論、お客さんによって変わるのですが、何か今まで足を踏み入れた事の無かった領域に、身を置いた様な感じでした。公演後、主催者の皆さんとの交流会でも…