伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

幸せが振舞われた舞台でした!

世界の文化あふれる中、在日の皆さんと一緒になって「サムルノリ」の勉強に励んでいます。異文化への尊敬と憧れ。連綿とその素朴な思いは断ち切れる事なく続きました。異なる感性からほとばしるリズムに表現、そしてその交流。こうやってお客さんの前で演奏を重ね、より深め、また、愛好者が増えていくのでしょう。何より嬉しい、お客さんから頂くこの暖かい拍手に合掌。司会者から「まるで幸せが振舞われたような舞台でした!」と感想を頂きました。
演目:サムルノリ(しそう労音)、寿獅子、秋田大黒舞

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ふしぎ発見!

沖縄の小型太鼓「パーランクー」に魅せられた皆さんは、今回、園児と一緒になって和太鼓と一緒に演奏してみました!いやいや、なかなか良かったと思います!違和感なく、素朴で愛らしいものでした!こんな風にできるんだと、あらためてビックリしています。また、子守唄も園長先生から「良かったね!」との感想が。屋外での、琴の生演奏と琴伴奏による子守唄、こちらも今まで殆ど聞く事の無かった演奏形態ですが、やっぱりなかなか良かったんじゃないかとか思っています!
演目:寄せ太鼓、花田の子守唄、寿獅子、もちつきばやし

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餅つきを考える

みんなで力を合わせる行事は、どうしてこんなに楽しいのでしょう!終わった後には格別な美味しさが待っています!しかし、その美味しい餅米、かつて稲作に掛ける労力は、今では想像もできないくらい半端なく大変なものでした!親戚一同が故郷に集まり、寝食を共にし、日々重労働の毎日でした!誰が今さら想像するでしょう!ほんの40年ほど前までは、ごく当たり前に行われていた日常の風景です!お金を出せばスーパーで手軽買える美味しい食べ物。私達の手元に届くまでに、大変な苦労と色んな人々が関わっている事を忘れてはなりませんよね。
演目:寿獅子、もちつきばやし×4回

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「伝承」と「伝統」を考える

偉そうに「伝統芸能」と言っていますが、これまで公演を続けて参りますと、先輩方から教わってきたものが、お客さんとの関係性や私達のあり方でその形が変わってきました。どうやら「伝承」と「伝統」という考え方に違いがあるようです。同じ形などをそのままずっと一切形を変えず受け継いでいくものを「伝承」といい、先人の思いを大切しながらも私達の感性で表現していくのを「伝統」と言うのだそうです。最終的には皆さん方が評する事ですが、私達はその「伝統」にこだわって上演してきたつもりです。阪神淡路大震災後、今も続いている復興収穫祭に出演させて頂きました。
演目:面踊り

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喜怒哀楽を育んだ時間の重み

各地施設に伺うと、舞台とは違った良さを体験できます。様々な人々が長年そこで生活を営み、そして愛情・喜怒哀楽を育んだ時間の重みを感じる特殊な空間です。その施設が持つ温かみや優しさにふれ合いながら公演をさせて頂ける訳です。また、神社仏閣という神聖さではない、日常の生活感に溢れた空間です。おやっ、何と!今日は、園児の皆さんから思わぬプレゼントが!いやいや、こちらこそ本当にありがとうございました!
演目:水口囃子、寿獅子、秋田大黒舞、餅つきばやし

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益々の発展を願っています!

今年の猿まわし千秋楽は、「和太鼓teamレッド」主催で、チケット売りから公演本番まで、私達も一緒になって準備しました。花こまと共に歩む会やレッドメンバー家族の協力もあり、当日は164名の参加者で楽しむ事ができました。大舞台公演という緊張感の中、メンバーは毎回の練習にも力が入り、本番前には一緒に舞台をつくる猿舞座大介さんからも貴重なアドバイスを頂く事ができました。1回1回の公演を通じて、命の大切さや、生きている素晴らしさを訴え続けるレッドの皆さんの益々の発展を願っています!

演目:水口囃子、寿獅子、猿まわし鉄平、ぶち合わせ太鼓、猿まわし一平、生命の詩(いのちのうた)

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私達の望むもの

 目まぐるしい科学や社会の発展で、あっという間にすっかり便利になりました!それでいい筈ですよね。でも、何か忘れてはいけない大切なものを、どこかに置き忘れてしまった様にも感じます。そんな大切なものを呼び覚ましてくれる「伝統芸能」である様に、これからも一層精進して参ります。子ども達と一緒になって湧きかえる先生、皆さんの視線が舞台に注がれています。澄んだ心、澄んだ目を曇らせないために。
演目:猿まわし鉄平、南京玉すだれ、猿まわし一平、寿獅子

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切なる祈りと願い

親は生まれてきた我が子を愛し、立派な大人への成長を願います。そして、その子ども達は無条件に親を慕います。どんなに時代が変わろうとも、親子の情愛に決して変化はないのだと信じます。身近な芸能にこれらの思いを込めて、どれほど祈って、どれほど願ってきたのでしょうか。目の前で演じた「猿まわし」と「獅子舞」は、想像以上の興奮と励しをもたらしました。夕暮れ間近な公園にて。
演目:猿まわし鉄平、寿獅子、猿まわし一平

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伝えたいもの

「思えば~、涙がぇ~、こぼ~れ~、ま~す~」子どもの頃、「さんしょう太夫」や「泣いた赤鬼」「ごんぎつね」などを見聞きした折には思わず涙を流したものでした。「お母さんとの別れ」「誤解」による苦悶など、心優しい感性に強烈に訴え掛けたこれらの印象は、これからも子ども達に伝えていきたいものです。
演目:猿まわし鉄平、寿獅子、猿まわし一平

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けなげに ごあいさつ

今年も会いに来ましたよ~!「かわいいね~!」「ありがとぅ~ね!」まるで皆さんの孫の様です!いぇ~!とハイタッチをすると、もうこれ以上の笑顔など無いほどに笑って下さいます!本当にありがたいですね~。うれしいですね~。それでは、私達芸人を代表してお猿の鉄平君から、けなげにごあいさつ。「本日は誠にありがとうございました!」(鉄平)
演目:猿まわし鉄平、車人形、猿まわし一平(2回上演)

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