伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

必ずや思いは実を結ぶ!(夏の猿まわし&花こま公演から)

どれだけ喜ぶか!利用者の皆さんに是非見せたい!そんな施設長さんの思いが初めて実を結びました!「初めて」というのは、お互いにどうすればいいのかと考えてしまいます。できるだけの事をお伝えし、こちらも不安が無いように色んなお話を伺います。いざ公演になると、いつも芸能を楽しんでいる皆さんのようで、熱心に私達の舞台を楽しんで下さいました。公演後、初めてこの様な舞台を間近で見せて頂き、こんなにも皆が集中して見るなんて!職員が驚いていました!と興奮気味に感想を頂きました。早速、来年に行われる施設の祭りでの公演依頼を頂きました!感謝。

演目:水口囃子、花田の子守唄、そーらん節、猿まわし、南京玉すだれ、車人形

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情けはヒトの為ならず?(夏の猿まわし&花こま公演から)

熱中症で救急搬送されるニュースが飛び交っています。こちらでは、冷房設備が整っている先が続き、ありがたい限りです。それは人間だけではありません。お猿さんも然りです。カンカン照りの屋外駐車場から、よく冷えた会場へとやって来るのですから、そりゃもう機嫌がいい事。早朝稽古の成果を見て頂く絶好の機会です。クーラーのありがたさを嫌というほど味わった鉄平君、「ねんねんころり」のシーンでは、ひんやりとした床に一旦寝転ぶと、親方の合図などどこ吹く風。そのままずっと寝ていたい鉄平君なのでした。

演目:水口囃子、南京玉すだれ、車人形、猿まわし、寿獅子

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プレゼントを渡すタイミングが遅れるその理由(夏の猿まわし&花こま公演から)

先代のいっぺい君が亡くなり、今年は鉄平君の独り立ちとなりました。何かと勝手が違いますが、これも私達に与えられた宿命です。新しい演目の流れの中、緊張と共に新鮮な面持ちでのぞみました。喜んで頂けたと思います。公演後、出演者ひとりひとりにプレゼントを頂きました。今年は、夏の公演にふさわしい手作り「うちわ」を頂きました。可愛い園児達が、挨拶に並んだ私達に手渡して下さるのですが、あれっ?一人遠慮気味に手渡すお友達がいます?あっ、そうか!獅子を舞ったおじちゃんに渡すのも怖いんだよね(笑)!

演目:水口囃子、秋田大黒舞、猿まわし、花田の子守唄、寿獅子

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「お誕生日会」(夏の猿まわし&花こま公演から)

毎月日を決めて、園を上げてその月に生まれた園児ひとりひとりをお祝いをする会に伺いました。就学してしまうと、学校を上げてお祝いなんて、なかなかしてもらえるもんじゃありませんしね。今日はそんな貴重な人生の1ページを飾る大切な「お祝いの会」です。心から祝福し、皆さんに喜んで頂ける、思い出となる、そんな公演にしたいと、精一杯の舞台を務めさせて頂きました。

演目:南京玉すだれ、猿まわし、車人形

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「日本らしさ」とは(夏の猿まわし&花こま公演から)

サッカーワールドカップ日本代表選手団の闘い方から、「日本らしさ」がちょっとした話題となっています。世界的に見ても、地震・火災・洪水など度重なる災害頻国としての歴史を持ちながら、秩序を持って生き抜いてきたそんな歴史が影響しているのではないかと指摘する方もおられます。折からの豪雨でまたしても各地で災害が起きました。災害後は大変な生活を強いられるのですが、そんな時、日常から離れ、本来私達が持っている秩序で助け合って生きている実感を持つ事があります。阪神淡路大震災後もしかりでした。伝統芸能で、何かしら、そんな先祖の魂を共感している部分もあるのかも知れません。無意識の視線の熱さを感じる公演でした。

演目:水口囃子、猿まわし、寿獅子

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「恐怖」を感じる時(夏の猿まわし&花こま公演から)

現世の「恐怖」と言えば、お金が無いとか、命の危機を感じる時で、かつての「恐怖」は、死、幽霊、物の怪、怪奇現象だったんでしょう。人としてまっとうに生きなければ、いつか苦しみや恐怖を味わう事になるんだと、昔の人は感じていたんだと思います。鬼、獅子、なまはげパーントゥ等、社会で生きて行くための倫理観を、これら「芸能」で、きっと理屈抜きに学習したんでしょう。今日も、たくさんの子ども達が、古くから愛され、育まれてきた「猿まわし」を楽しみ、そして、獅子の恐怖に恐れおののき泣き叫び、会場を逃げまどい、最後は、先生に助けを求めたのでした。

演目:水口囃子、猿まわし、寿獅子

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幸せをつくる集い

今日は、施設利用者とその家族の皆さん方が一同に集まられ、皆さん全員で食事を楽しみ、芸能を楽しむ会です。なかなか日頃見れない嬉しそうな表情や、満足気な表情がこぼれ、涙まで流しておられると、すぐ横にいるご家族が、何より喜んでおられるのがひしひしと伝わって来る会でした。そんな様子を見つめている職員の方も、とても満足そうでした。世間では、人を欺き、傷つけてまでも手に入れたいものがあるのか、失いたくないものがあるのか、まるで恐ろしい地獄を見る様なニュースが連日流れています。私達の手に入れたいものは「幸せ」ですが、その「幸せ」のために、人を欺き、傷つけたいという思いなど、毛頭ありません。

演目:水口囃子、寿獅子、花田の子守唄、南京玉すだれ、車人形

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1回1回の公演を大切にする意味

先日の、「民族芸能のつどい」で頂いたエネルギーからなのでしょうか、今日の表現は違っていました。勿論、お客さんによって変わるのですが、何か今まで足を踏み入れた事の無かった領域に、身を置いた様な感じでした。公演後、主催者の皆さんとの交流会でも、メンバーの感想が今までとは違っていました。初めて公演を見て下さった方からは、「そんなにも期待していなかったんですが、もう最初の太鼓演奏から、すっかり心を奪われました!」と、感想を寄せて下さいました。これからも歩みを止める事なく、前を向いて、全身全霊で精進していく事かなと思っています。この様な機会を頂き、本当にありがとうございました!

演目:水口囃子、寿獅子、花田の子守唄、車人形、南京玉すだれ、もちつきばやし

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情熱こそ魂

意義では無く、心から込み上げてくる「情熱」の尊さを、何より感じさせて頂いた「民族芸能のつどい」でした。まるで、波紋が広がる様に、人々の心に問いかけ、心動かしていっている「さくら合唱団」「武州民族音楽教室ゆいの会」の皆さんの姿を眩しいばかりに見せて頂きました。これまでの活動に裏付けされた思いの深さに、どれだけ応えられるのだろうかと、最後まで闘いでした。昨年のフェスティバルの感動を胸に、早速今回の催し物を企画され、今回頂いたこの感動を元に、私達も新たな一歩を踏み出す事だと思っています。ありがとうございました。

演目:水口囃子、寿獅子、秋田大黒舞、もちつきばやし

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歴史的な存在に気付くとき

余程観光地の有名なお寺だったら境内に立ち入る事もあるでしょう。子ども達が連れ立って地元のお寺を訪れるなど、近年それ程ないでしょう。毎年、地元子ども会の皆さんを招待して、「花まつり」を開催し続けておられるお寺があります。子ども達にとって非日常で、しかも集団での体験です。ご住職からのお話を伺い、そして、人生に何回見る機会があるでしょうか?私達の「伝統芸能」を鑑賞頂きました。これまでに数え上げる事のできない位たくさんの、地元の先輩方が訪れ、願い、弔い、苦悩から逃れ、安らぎを手に入れた歴史的な場所での体験です。子ども達の生き生きとした瞳の輝きを、お釈迦様はきっと喜んで下さったんじゃないでしょうか。

演目:水口囃子、寿獅子、花田の子守唄、秋田大黒舞、もちつきばやし

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