伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

畑を返して貰う事、今もあきらめていませんよ。

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戦後、沖縄では間髪を入れず、
アメリカの占領下となりました。
しかも、多数おられた農民の畑、田んぼを取り上げ、
一方的に基地にしていきました。
沖縄県北部にある伊江島(いえじま)、
この島は、全部米軍に取り上げられました。
住民は一か所に集められ、今でいう難民キャンプのような状態で、
家もなく、食べ物も作れず、水もなく、亡くなっていかれる方も多数おられました。
そんな窮状もあり、自分の土地を返して貰いたいと、
故阿波根昌鴻(あはごんしょうこう)さんは、村民と一緒になって米軍と交渉を重ね、
遂に全島が村民に返して貰えるところまでこぎつけたそうです。
そんな歓びも束の間、1972年に沖縄日本復帰。
あれほどまでに夢見た復帰なのに、
復帰したがために安保条約が適用され、
返還にこぎつけた土地がそのまま米軍基地として居残り、
畑だった土地の上で、今も訓練が続いています。
しかも、オスプレイという一世風靡した怖いヘリコプターが実戦訓練しています。
一方的に取り上げられた農民の土地はいまだに返して貰っていません。
戦後、一貫してその不条理を訴え続け、今もあきらめていません。
全県、全国から、そんな阿波根さんの生き方を慕う皆さんが集まり、毎年交流会が開催されています。
今日の演目:交流会冒頭での八丈島太鼓