伝統芸能を携えて全国各地を巡る旅日記

伝統芸能を上演する民族歌舞団「花こま」の活動をお知らせいたします!

「初めて」という緊張をよそに

初めての依頼主からの要望で、初めての納涼会に伺いました。何分、「初めて」というと、一体どう上演したらいいのだろうかという、自分の中にある「芸能センサー」がハイレベルで稼働し、緊張感が全身を駆け抜けます。どう心配しても、精一杯上演するしかないのですが、どこか頭の隅で、そう事が進んでいきます。全身を駆け巡る緊張感の中、公演が始まっていきました。ところがどうでしょう、そんな緊張感をよそに、初めて見る花こまの芸能に、皆さんまるで子ども達の様に大はしゃぎじゃありませんか!どうぞ、お腹が一杯になるまで、私達の芸能を楽しんで帰って下さいね!

演目:寿獅子、そーらん節、花田の子守唄、南京玉すだれ

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今日の公演どうだった?「美味しかった!」(福島公演)

これまで、近くの老人施設に代表が遊びに来て、一緒に公演を見て下さっていたのですが、今年は是非、お餅を食べて貰いたいと思い、直接学童の方へお邪魔しました。いつも宿題や勉強に使っている、一つのお部屋を会場に借りて公演を行いました。学童の皆さんには体験型がいいかと思い、伝統芸能体験公演としました。皆んな興味津々で、きらきらと目を輝かせて食い入るように芸能を楽しんで下さり、最後は何と言っても、自分達で搗き上げた旨い餅を、皆さん全員で味わってもらいました!

演目:車人形、南京玉すだれ、もちつきばやし

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私たちにできること その2(川内村公演)

原発事故で、全村が放射能汚染地域となったため、住民の皆さん全員が村外避難されました。昨年6月には、村全域の避難指示が解除され、約1000名の皆さんが、現在帰村されています。今回は、皆さんの故郷、川内村コミュニティーセンターにお邪魔し、公演を見て頂きました。広い村ですので、皆さん集まって下さるのだろうかという心配をよそに、用意した椅子一杯の来場に、郡山の仮設当時からずっと支援されて来た皆さん方の、二度にわたる新聞折り込み、防災無線での案内が実ったんだと、胸を撫で下しました!車人形では、抱き合って顔を撫でまわし、まるでお盆に孫が帰省したかの様でした!自称「吉永小百合」さんによる玉すだれの手さばきには、こちらがビックリさせられました!慣れない変な音曲付き餅つきにも、嫌な顔一つせず、楽しんで下さり、お蔭で美味しいお餅をたらふく頂き、ひと時の演芸を楽しんで頂く事ができました。

演目:寿獅子、車人形、南京玉すだれ、もちつきばやし

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私たちにできること(郡山公演)

被災先から避難された利用者の方は減ったと伺います。6年という歳月を感じます。地震原発事故、それらのために、たくさんの人々の生き方が、予想もできない方向へと、変えられてしまいました。否が応でも、受け止めなければならなかった、たくさんの課題。それらを解決しようとする、たくさんの優しい心が、人々を支えてきました。今年7月、核兵器禁止条約が全世界122か国の賛同で採決されました。苦しみから早く逃れて欲しい、ましてや、同じ苦しみをもう二度と味わって欲しくない、当事国より世界は敏感に反応しているようです。

演目:寿獅子、そーらん節、南京玉すだれ、車人形

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自宅へ帰れない、その後の工夫とは(郡山公演)

原発がある町では、未だに帰宅ができない状態が続いています。ちりじりバラバラとなって各地で避難生活を過ごされています。そういう皆さんの中から、何とか一堂に集まれる場所を作れたらと、呼びかけ、こうして皆さんが集える場所づくりの活動をしておられる方がいます。この日も、「会いたい」という思いを胸に、遠い道のりをやって来られました。花こまの芸能で楽しんだ後は、皆さん持ち寄りの、手作りの美味しい昼食や、歓談で過ごし、ひと時ではありますが、安らぎやくつろぎを味わう機会となりました。

演目:寿獅子、そーらん節、南京玉すだれ、車人形

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期待にこたえたい!(福島公演)

昨年の余韻を感じながらの公演です。本当に本当に、私達の公演を楽しみにして下さって待っていて下さいました。ひしひしと骨の髄まで感じます。それ程までに喜んで下さる事に、今年も喜んで頂ける様に頑張らねばと気持ちも入ります。お時間の関係で、詳しくお話しもできず、失礼な事になってしまっているのを本当に申し訳なく思います。今できる精一杯でのぞみました!心から喜んで下さっているのが分かります。どうぞ、来年までお元気で!

演目:寿獅子、花田の子守唄、八丈島太鼓、南京玉すだれ、車人形

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新人職員の役割(福島公演)

毎年、花こまの来演を楽しみに待って下さっている皆さんです!今年採用された職員の方が南京玉すだれに挑戦です!私達も心を込めて上演致します!何と!この日のために丹精込めた花こま歓迎のデコレーションが綺麗に出来上がりました!芸能で大切な事は「笑顔、どんな事があっても笑顔ですよ!」という教えに、一生懸命に答えて上演して下さった新人さんの活躍に、割れんばかりの大喝采でした!

演目:寿獅子、花田の子守唄、八丈島太鼓、南京玉すだれ、車人形

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何もかも忘れさせてくれる子ども達の声(福島県)

地震での揺れに加え、原発事故後の対応には非常にご苦労をされたそうです。専門家の方とずっと話し合いを続けて来られ、やっと現在のところまでやって来られたそうです。除染も終え、今では子ども達も、裸足で元気に園庭を走り回っています。今年初めて、園庭の端っこに、農園を作り、見事なまでに野菜が育っていました。スイカも植えられており、皆んで食べるのを楽しみにしていると、お話下さる先生のご苦労も大変なものじゃなかったのかと想像しています。それにしても「また来てね~!」と大声で叫んでくれる子ども達の声は、何もかも忘れさせてくれますね!

演目:そーらん節、花田の子守唄、南京玉すだれ、車人形、八丈島太鼓

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責任を持つということ

毎年の公演とあって、現地で責任を持たれている主催者の皆さんも、きっと頭を悩まされるのだと思います。公演日が迫るにつてれ、主催者の皆さんの要望が次々と具体的に寄せられます。私達もできる限り、その思いにこたえられる様に最大限の努力をしたいと思っています。こういう公演はとても勢力が要りますが、主催者をはじめ私達にとって、とてもいい結果をもたらしてくれます。言わずもがな、公演後、観客の皆さんが口々に、良かった、感動した等々の高揚した思いを語られ、帰って行かれました!

演目:第1部 八丈島太鼓、花田の子守唄、車人形、南京玉すだれ、はりまの大黒舞、そーらん節、もちつきばやし、第2部 面踊り「沖縄」 花こまが沖縄へ行くようになったのは 花こまそれぞれの沖縄への思い

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校長先生とはビックリ!

こちらの学童、児童館とも一緒になった建物です。館長さんは子ども達に超モテモテ。子ども達は館長さんを離れようとしません。一体どういう方なんだろうかとお聞きすると、何と!元校長先生!びっくりしました!もっと威厳のある、近づきがた~いイメージのあった校長先生、「見る機会のない珍しい芸能をありがとうございました!」と、お礼の言葉まで頂き、暖かく受け入れて下さった児童の皆さんからもお礼を頂き、会場を後にするのでした。

演目:寿獅子、そーらん節、南京玉すだれ、車人形、花田の子守唄、八丈島太鼓

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